セブでの乗り物は、大きく
- タクシー
- バイクタクシー
- ジプニー(安価版バス)
に分かれる。
現地の人はバイクタクシー、ジプニーが圧倒的に多いが、
観光客、特に日本人からすると、ほぼタクシー一択だろう。
私も6ヶ月いたが、バイクタクシー、ジプニーはそれぞれ数回乗った程度。
他は全てタクシーで移動していた。(合計約60回!)
ただし、海外のタクシーは勝手や相場もわからず、緊張するもの。
ここではそんな不安を払拭し、セブライフをエンジョイできるよう、
フィリピン移動の要、タクシーの乗り方を解説していきたいと思う。
①タクシーの乗り方
つかまえ方
基本的に日本と同じで、外で流しのタクシーがいたら手をあげてつかまえる。
ショッピングセンター等では、タクシー乗り場があるので、そこに待機しているタクシーを使おう。
セブでは電車が無い代わりにタクシーの量が非常に多く、見つけるのは簡単だ。
早朝でも、夜遅くでも割と見つけやすい。
5時くらいにタクシーを探しても、だいたい5〜10分程度で見つかる。
ちなみに車は全て日本が誇るTOYOTAだ。
料金の仕組み
仕組みは日本と同じで、「時間」と「距離」で金額が上がって行く。
初乗りは40ペソだ。
料金目安は
6〜7km、15〜20分程度で
120〜150ペソ(250〜300円)
といったところだろう。
②注意点
ここでは、遭遇しやすい問題について、クールに対応できるよう解説していこう。
最初に断っておくが、私は至って冷静だ。
メーターを回さずに金額を言ってくる
乗って行先を伝えると、
「そこなら〇〇ペソでどうだ?」
と言ってくることがある。
基本は「メーターを回してくれ」と言おう。
ほぼ相場より高い金額を言ってくるからだ。
もしある程度相場感がわかってくるようなら、交渉に乗り出しても良いだろう。
渋滞していると、最後に追加料金を求めてくる
メーターを回しているのに、最後目的地についた時に
「渋滞してて時間がかかったからプラス80ペソだ」
とか言ってくることがある。
そんな時は説教せず、はっきり「ノー」と言おう。
なぜならすぐ引き下がるから。
メーターのカウントが早い
日本では考えられないが、ごく稀に
時間のメーターが倍速でカウントされていることがある。
メーターに乗車時間が表示されるため、最初に確認しておこう。
これには驚いたが、私も一回あり、
すぐに「メーターがおかしいぞ」と注意をしたら
「ソーリーソーリー」と笑って言いながら元に戻してた。
(そんな機能そもそもなくせ)
途中でガソリンスタンドに寄る
ちゃんと「メーターを止めてくれ」と言えばたいていは言うことは聞く。
私も数回あり、毎回面倒だったが指摘をし、止めさせていた。
大した時間がかからない時は、我慢することもあった。
「安全に運転できた方がいいだろ?」なんて(言い訳)言いながら、
こちらの機嫌も知らずにタイヤの空気を入れていたこともあった。
メーターを使う気配がない
まず最初に「メーターを動かして」と言おう。
もし、言っても回すのを渋るようなら「じゃあ降りる」と言おう。
これも数回経験したが、たいていは降りる素振りを見せると
「わかったわかった」と急に弱腰になって回し始める。
それでもメーターを回さないようなら本当に降りて良いだろう。
「メーターが壊れている」と言ってくる
これはたまに聞く話だが、
「メーターが壊れているから、〇〇ペソでどうだ?」
と言ってくるドライバーがいるらしい。
私は今まで会ったことはないが、もしメーターを使う気配がなければ
まず最初に「メーターを動かして」と言おう。
もし「メーターを回してくれ」と言っても「壊れている」と言ってくるような相手に会ったら本当に降りて良いだろう。
変なトラブルになるよりは別のタクシーをつかまえた方がよっぽど良い。
乗車拒否?
20時〜21時くらいになると、行先を伝えた時に
「俺はこの後家に帰りたいから、そっちは遠回りでだめだ」
と言われることがたまにある。
ふざけた断られ方だが、「そこをなんとか」と言っても、
彼らの帰りたい欲求を負かすことはできないので、
潔く諦めて違うタクシーを探そう。
③おつりについて
1000ペソはまず使えない
フィリピンペソの最高額紙幣が1000ペソである。
他の国でもよくあるが、両替すると最高額紙幣をたくさん渡される割に、
使おうと思っても拒否されることがある。
タクシーではまず使えない。
支払いが100ペソ程度だと、500ペソでも渋られることがある。
必ず100ペソを複数持っておこう。
私は常に100ペソが最低5枚あるようにしていた。
スーパーなどで200ペソくらいの買い物で1000ペソを出すと
「100ペソはないか?」とよく聞いてくる。
そんな時はいかにも困った顔をしながら
「申し訳ないが1000ペソしかないんだ」
と(手持ちの100ペソを隠しながら)言い、
(巧みに)100ペソを手に入れてた。
朝一のタクシーではおつりがないことも
私は2度、朝一でタクシーを使った時に、目的地に着いてお金を払う際、
「君が最初のお客さんだからまだおつりがないんだ」
と言われた。
もちろん1000ペソなんて出していない。
180ペソに対して200ペソ出したのだ。
説教したい気持ちをぐっと堪え、私は頑な姿勢を示したら、
「わかった、じゃあ今そこで買い物してお金くずしてくるから」
と言ってあっさり水を買っていた。
頑な姿勢を示せばたいていおつりを調達してくるが、おつり探しに付き合う時間(と心)の余裕がなかった時は、そのままチップとしてあげてしまった。
(ちなみにフィリピンでは特にチップの習慣はない)
…時間にゆとりを持って出発することをおすすめする。
まとめ:「あわよくば」世にはびこる
基本的にタクシーで危ない目に遭うことはないが、
「あわよくば」
という精神は本当によく目の当たりにした。
以前に、フィリピン人の知り合いと一緒にタクシーに乗り、その知り合いがドライバーと金額の交渉をしてくれて150ペソに決まったのだが、知り合いが先に降り、私が目的地に着いた時には急に「180ペソだ」と言ってくることがあった。
「さっき150ペソって言ってただろ」と言ったらあっさり150ペソに戻してきた。
この会話の不毛さたるや…
「言うのはタダだから」と言わんばかりに挑んでくる姿。
その後日本に戻り、優しさに感動したのは言うまでもない。
こういった類のことは、何もフィリピンに限ったことではない。以前にタイに旅行に行った時も似たような経験をしたことがあった。
そんな不毛な会話も、海外生活の一興と思い、存分にタクシーを乗りこなしてほしい。
これを読んだあなたなら、きっとジョークを軽く受け流すように、準備と心の余裕を持ってタクシーに臨めるだろう。
最後に断っておくが、私は至って冷静だ。