学生が終わると、勉強する機会というのはそう多くはありません。
セミナーや勉強会というのはありますが、単発のことが多く、
まとまった時間勉学に励むということのハードルが高いのが現状です。
ここでは、そんな「学びの選択肢」について、主に私のフィリピン留学を題材にして考えていきたいと思います。
①海外で「勉強する」ことについて
学生時代に、短期留学でアイルランドに行った時に驚いたのが、実に多様なクラスメイトでした。
- 26歳で学校の先生をしているスペイン人
- 30歳で会社員として働いているブラジル人
- 17歳で高校生のフランス人
滞在は短くて2週間〜3ヶ月。
社会人として働いている人は全員、長期休暇等を利用し会社に在籍しながら来ていました。
日本では本当に限られた人しかできないでしょう。
何より強く感じたものは、「社会人になっても、学ぶこと自体のハードルが低い」という文化でした。
また、別の機会に旅行先で知り合ったポーランド人は、
「仕事をしながら大学院で論文を書いている」と話していました。
自分自身の勉強意欲だけでなく、海外ではスキルアップのために学び直すことを求められることさえあります。
単純に「休暇が長く、時間が取りやすい」だけでなく、
留学や大学で勉強し直すといった、
自分のキャリアのための選択が当然のようにできる習慣
が、そこにありました。
②日本での「勉強する」ことの難しさ
一方日本では、一度就職したらそこから離れることができず、時間的な制約が非常に厳しいです。
また、仮に会社の制度として休職や長期休暇取得があったとしても、
実質的にはそれは体調不良等緊急事態でしか使われず、
「大学に行く」「留学に行く」等を理由に申請することは難しいことが多いでしょう。
日本人は資格は好きなのに、なぜ大学や留学はダメなのでしょうか。
徐々に休暇取得に対する意識は向上してきていますが、まだまだハードルは高いままです。
現状では、「学び直したい」という場合は、転職の間に行う人が大多数でしょう。
自分のフィリピン留学の場合
サラリーマンをしながら、漠然と「もう一度、語学留学に行きたい」という思いを抱き続けてきましたが、やはりハードルが高く、踏み切るまでに何年もかかってしまいました。
私の場合も例に漏れず、
①留学に行きたい!
②でも、まとまった期間が必要
③休職は難しい
④会社を辞めるしかない
という流れで留学に至りました。
休職という方法を取ることはできませんでした。
周りの人に言うと
「よく決断したね!自分ではできない!」
「うらやましいな〜」
と言われることが多かったです。
もちろん留学に行っている人はたくさんいますが、身近に果たして何人いるでしょうか?
それほど今の日本では、やりたい気持ちがあっても、ハードルが高いことなのです。
③”学びの選択肢” をもっと増やしたい
アイルランドでの1ヶ月は、私にとって本当に大きなターニングポイントになりました。
今の自分があるのも、アイルランドでの1ヶ月のおかげだと思っています。
それは単に英語の勉強だけでなく、
様々な文化・価値観に触れ、自分の視野や考え方がぐっと押し広げられた経験をしたからです。
これらの話はJourneyer Projectの原点でも少し触れましたが、
これからの人生を豊かにするために、住まいや働き方だけでなく、
もっと、学びの選択肢を広げたい
という思いで、この記事を作成しました。
特にここでは、”学びの選択肢”を増やすことを目指して、「フィリピン留学」を通して得られるものを発信していきたいと思います。