あえて留学のデメリットをお伝えするが、これは決して
「留学をあきらめよう」ということではない。
予め断っておくが、私は留学を強く推奨している。
ここでは
「事前にデメリットを把握し、少しでもそれを軽減できるようにする」
ことを目的としている。
さて、軽く一呼吸おいて、心の準備ができたら読み進めてほしい。
大丈夫、ちゃんとデメリットの対策も載せてある。
①費用
当然ながら、留学にはそれなりの費用がかかる。
また、留学の費用は、学校の費用だけではないので注意が必要だ。
ざっと以下項目をあげる。
- 学校費用
- 飛行機
- 海外旅行保険
- 現地生活費
- 家賃(学校による)
また、それ以外に現地で、
- 教科書を購入
- 住居の光熱費
などが発生する場合があるので、事前に十分確認しておこう。
かかる費用をチェックする
できれば実際に留学に行った人に聞くと良いだろう。
行く国だけでなく、できれば同じ学校に行ったことのある人の情報を入手できると尚良い。
ちなみに私は、
期間:6ヶ月
学校:C2 Ubec English Academy
で、ざっとこれくらいかかった。
項目 | 金額 |
---|---|
学校代(宿泊費含む) | 114万円 |
現地諸経費 ※1 | 24万円 |
飛行機(往復) | 7万円 |
現地生活費 ※2 | 30万円 |
合計 | 175万円 |
細かな内訳については、改めて記事にしたいと思う。
貯金計画を立てる
「お金がたまらないから留学はもう少し先でいいや」
というのは後で絶対後悔するので、
面倒でも計画を立てておこう。
学生の場合、親から借りるのもあり
もし余裕があるなら親から借りるのも私は良いと思っている。
自立は大切だが、どうしても学生では金銭的に限界がある。
そして何より、私は親から借りてでも行く価値があると確信している。
思い切ってやろう
かかる費用を計算すると「もったいない」
という気持ちが湧いてしまうかもしれない。
でもそれ以上の効果を絶対得られるので、思い切ろう。
もちろん、効果を得る為に一生懸命頑張ろう。
②仕事
英語の勉強のためならば、それなりの期間留学する方が圧倒的に効果的だ。
ただ、そうすると仕事から離れる必要がある。
また、退職する場合、会社のルールや引き継ぎ、せっかくなら有給消化など、意外と話を始めてから退職まで時間がかかる。
私の場合、上司へ退職の相談、時期の検討、職場の人へ報告、引継ぎ、有給消化、これらで合計5ヶ月かかった。
そして、退職しての留学となると、その後の仕事についても不安がある。
早めに退職の相談をする
やろうと思えば色々すっ飛ばしてできるかもしれないが、今までお世話になった人たちや会社のためにも、しっかりと手順を踏むことをおすすめする。
円満に退職するに越したことはないし、留学後、またお世話になる可能性もあるのだとしたらなおさらだ。
また、周りに言うことで、後戻りできない状況にすることもできる。
留学の準備と退職を並行して進めるとして、概ね半年程度見込んでおくと理想的だろう。
休職制度
もし今の会社で働き続けたいのであればぜひ利用しよう。
会社に制度としてあるかわからなくても、ダメ元で聞いてみよう。
実際に私の留学時の知り合いで、休職を10ヶ月程度取って来ている人もいた。
留学前に転職活動
基本は留学から帰って来てから転職活動を始めることになるが、
もしその前に理解のある会社に出会えたのであれば、転職先を決めてしまい、次の会社の仕事が始まるまでの間に留学に行くのも手だろう。
留学先で転職活動
現地採用を行っている会社もあるので、現地での就職も道としてはある。
特にセブでは、日本人の現地採用が活発で、
日本人向けの就活セミナーをセブでやっていたり、
語学学校と企業が提携をしているところもある。
現に私も留学中に現地の会社の採用試験を受けた。
現地で働くことになれば、英語をさらに磨くこともできる。
数年だとしても、人生に大きな意味をもたらすだろう。
③人間関係
社会人に言えることだが、職場を離れると人間関係が驚くほどリセットされる。
会社を辞めても続く関係はあるが、顔見知り程度の人は会うこともなくなるだろう。
会社にいた時は「会社」という共通の話題(や愚痴)で盛り上がっていたが、
退職すると共通のものがなくなるからであろう。
歳を重ねるごとに人間関係が狭くなる
と言われるが、私も留学から帰って来てまさにそれを感じた。
新たな人間関係を作る
意外と留学先での知り合いとの人間関係は続くものである。
これは旅行先で知り合った人にも言えるが、
「会社」という共通点ではなく、同じ「価値観」でつながるためだと考える。
私も留学先、旅行先で知り合い、以来7年以上の付き合いになる友人もいる。
今までの親しい人との関係は維持しつつ、
新たな人間関係を広げる機会と考えると良いだろう。
④結婚時期
留学するにあたって、今までの交際相手と別れてから行くという人は多い。
実際留学先でもたくさんいた。
そうすると一度リセットすることになるので、
帰国してからまた良い相手を探して、付き合って…と、
必然的に後ろ倒しになってしまう。
これは20代前半であればまだそこまで感じることはないだろうが、
20代後半以降、特に30に近くなればなるほど意識するだろう。
今の交際相手と話し合う
今、交際相手がいるのであれば、留学について、しっかりと話し合おう。
別れてからくる人は多かったが、付き合ったまま来ている人ももちろんいた。
自分のための留学ではあるが、自分のことを想ってくれている人への配慮も忘れずに。
慎重に話し合おう。
早めに留学に行く
具体的に結婚を意識する前に留学に行ければ、それがベストであろう。
特にまだ意識していない君たちに、29で留学に行った私がはっきりと言おう。
「留学は早いに越したことはない」
留学先で見つける
これは「人間関係」の項目でも触れたが、
留学先で出会えれば、相手が近い価値観を持っている可能性も高まる。
実際留学中に付き合うことになった人もいた。
ただし、あくまで勉強が主な目的なので、過度に期待はせずにいこう。
(大人の夏休みのつもりならそれ目当てでも良いだろう)
まとめ
どうしてもメリットばかりを見て高いテンションのまま話を進めがちだが、
一度冷静にデメリットにも目を向け、ちゃんと対策を考えておこう。
ただ、どれも留学を断念する理由にはならない。
留学への熱い思いで、こんなデメリットを吹き飛ばして欲しい。
それを乗り越えれば、こんなデメリットを吹き飛ばせるくらい良い経験をできる場がある。
次はメリットの番だ。
以下、それぞれの渡航先のメリットをまとめてある。
ここから行き先を決めて、明日にでも上司に相談しよう。
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さあ、留学へのカウントダウンを切ろう。