今回の記事は誤解を招きやすい内容が含まれていますが、特定の地域や言語を差別する意図は全くありません。
ここでは、優劣をつけるのではなく、あくまで目的に応じて、それぞれメリット、デメリットの比重が変わりうるということを伝えるために書いていることをご理解下さい。
また、あくまで個人の意見であることをご了承下さい。
自分が納得できる選択をする、その一助になるならばこれ以上嬉しいことはありません。
なまりのある国、非ネイティブの国を、頭ごなしにデメリットと考えていないだろうか?
私も「アイルランドに行きました」と言うと、「なまり大丈夫?」と聞かれることが非常に多い。
必ずしもそうでないこと、特にビギナーにとって、大きなメリットを持つ国であることをここで解説しよう。
まず、これらを考える上でなにより大事なのはこの2点。
目的 と 期間
どの国にも素晴らしい魅力が隠されていることを伝えたいと思う。
①ビギナーには正直関係ない
これは、私が今までまさに感じたことだ。
英語を学ぶ際、なまりを気にすることは多い。
だが、そもそも発音を気にする以前に、我々は英語をさっぱり知らないのだ。
アイルランドに渡った当時、私はTOEIC400点程度、いわゆるビギナー。
そんな私にとって、正直なまりなんて全然よくわからなかった。
「気にするレベルすら達していない」
という事実、
「まず英語脳になりなさい」
という現実がそこにあった。
それに、だいたいどの国でも、学校の先生をやる人たちはそれなりに標準的な発音を教えるように教育されている。
ビギナーの私にとって大して関係のないことだった。
もちろん最初から正しい発音のもとで成長できれば良い。
誰だってそう思うだろう。
でも、そうもいかないのだ。
アメリカに短期留学に行っても日本人ばっかりで毎日が英語漬けというわけではないし、かといってマンツーマンにしようと思ったら金額が非常に高くなる。
このあたりから、私は英語を勉強する環境について考えるようになった。
②目的について
例を挙げてみる。
【英語に慣れたい】
どこでもいいから英語だけの環境に身を置こう
【TOEICの点数を伸ばしたい】
リーディング、CDリスニングの練習をしよう
【そこそこ上達してきた、ちゃんと発音を覚えたい】
ここで初めて、英語圏留学の本当の必要性が出てくる。
つまり中級者レベルである。
ビギナーにとっては、なにより英語の環境に漬かる、英語を浴びることが大切である。
それならば、日本人が多い国に行くよりも、
日本人留学生が少ないアイルランドや、
格安で朝〜夕方までマンツーマンできるフィリピン
の方がメリットが大きいだろう。
これは私が実際に行って感じたことである。
つまり、アイルランドやフィリピンの環境が、目的によっては英語の本場アメリカ以上のメリットとなりうるということだ。
③期間について
いくらビギナーとはいえ、1年、2年と生活すれば、自然とその土地の言葉に馴染んでくる。
反対に、それまでが
「その土地の言葉に左右されにくい」期間と言える。
期間は短期、具体的には半年以下位だろう。
年単位になる時には、また自分にあった留学先を選ぶと良いだろう。
もちろん「1年以上行くから〇〇国はだめだ」ということではない。
発音の違いも、その国の文化も、全て含めてその人の好みで決めれば良いのだ。
④外国人が日本に留学に来る場合
上記の「目的」「期間」について、例を挙げてみる。
仮に日本語を勉強したい初心者のアメリカ人、マイケルがいるとする。
もしマイケルが
関西の語学学校なら1ヶ月行けそうです。行きますか?
と聞かれたらどうするだろうか。
きっとほとんどの確率で「行く」と答えるだろう。
なぜなら、マイケルにとっては、方言よりも、
日本語に囲まれた環境で勉強することの方がよっぽど大事だからだ。
※地域、言語の優劣をつけているわけではありません
⑤アイルランドはそんなに悪いのか
私が就活をしていた時に、面接で「アイルランドに留学に行きました」と伝えたところ、
面接官に「なんでアイルランドにしたの? なまりすごいじゃん」と、
まるで不正解と言わんばかりに返された。
その人はアメリカに留学したことがあったらしい。
しかし、アイルランド留学を経験した私が、今までで一度たりとも「アイルランドなまりだね」と言われたことはない。
2度目のフィリピン留学でも、もちろん話した先生全員にアイルランド留学したと伝えたが、なまりについて言われることはなかった。
つまり、当時の私には、
アイルランドのなまりを認識するほどの英語力もなかったし、
1ヶ月なんてなまりに染まるには短すぎたのだ。
それよりも、アイルランドでは最初の2週間、日本人に一人として会わなかったし、もちろん日本語も話さなかった。というか話せなかった。
ビギナーだった私にとっては、その環境の方がよっぽど重要だったし、見事に私の目的にかなった留学になった。
アイルランド留学のメリットをまとめた記事もあるので、アイルランドを検討しているならば是非読んでみてほしい。
アイルランド留学って、マイナーじゃない? 何がメリットなの? 経験者は語る
⑥知ってる人は知ってるフィリピン
フィリピンに来る人のほとんどはビギナーで、滞在は1〜3ヶ月である。
まさに前述の通りである。
それはみんなちゃんと目的と環境をわかっているからだ。
フィリピンで2〜3ヶ月マンツーマンを受けた後、ワーホリで英語圏に行くという人が多かった。
まだまだビギナーだった私にとって、欧米よりも格安で、朝から夕方までひたすらマンツーマンで英語に漬かる環境は、抜群の効果をもたらしてくれた。
だからこそ、現地法人の面接もクリアできたし、今となってはなまりを認識できるようになった。
フィリピン留学のメリットをまとめた記事もあるので、フィリピンを検討しているならば是非読んでみてほしい。
フィリピン留学ってよく聞くけど、結局何がメリットなの? 経験者は語る
⑦こんな人は気にした方が良い
- 1年以上の長期に渡って留学する
- すでにある程度の英語力があり、ネイティブに近づけたい
など、前述の目的や期間に合わない人は、違った見方で留学先を考えた方が良いだろう。
ここでは、私がかつて行ったアイルランドとフィリピンを勧めているが、
これはあくまでビギナー向け。
私も、もし今留学するとしたら、
間違いなくアメリカを選ぶ。
それは、留学の目的が今までと違うからだ。
それなりにできるようになった今、アメリカ英語に触れたいからだ。
また、「それでも発音が気になる」という人は、もちろんそれに合った国を選べば良いだろう。
決して悪いことではない。
- アメリカ(の都会)
- イギリス
これら英語本場の国が良いだろう。
(ちなみに日本の学校ではアメリカ英語を学んでいる)
また、カナダもなまりが少なく、きれいだと言われている。
まとめ:人によってベストは異なる
当然ながら、その人の目的、レベル、好みでベストは変わる。
ここでは
「なまりや非ネイティブの国でも、こんな大きなメリットがある」
ということを知ってもらいたかった。
必ずしも
「留学=アメリカ、イギリス」
というわけではない、ということを伝えたかった。
私は喜んで経験を伝えるが、決して相手に選択の強制はしないし、どこかの国をひいきもしない。
これらを踏まえて、ぜひ納得のいく選択をしてほしいと願っている。
さて、どの国に行こうかと、楽しみになってきたのではないだろうか。
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留学エージェント
ちなみに、私はアイルランドの留学時は「留学ジャーナル」を、フィリピン留学では「スマ留」を使った。
「留学ジャーナル」は歴史もあり、何もわからなかった当時の私としては手取り足取りサポートしてくれてありがたかった。
「スマ留」は、今どきの会社らしく「余分なものをそぎ落とし、お手軽な費用で留学に行こう」というのがコンセプトで、慣れていた私にとってちょうど良いサービスだった。
フォローに不足もなく、こちらも大変満足している。