英語には主要な科目がある。
- スピーキング
- リスニング
- ライティング
- リーディング
- グラマー
どれももちろん大事だが、実は勉強することで得られるものにそれぞれ特徴がある。
勉強する際には、「どんな効果があるのだろう」というのを意識すると、勉強する目的が見え、より効果が高まるだろう。
ちょうど筋トレをする時に、鍛える筋肉を意識しながらトレーニングするといった具合に。
ここでは
- 各科目ごとの特徴
- 勉強する順番のおすすめ
をまとめた。
これを読めば、明日からどれを勉強しようかと考えたくなるだろう。
①スピーキング
身につく力
- 対人リスニング力
- 即答力
- 英語脳
スピーキングでは、全ての能力を瞬発的に使う必要がある。
グラマーを駆使しながら、
相手の言葉を聞き(リスニング)、
それを読み解き(リーディング)、
言葉にして(ライティング)、
発する(発音)。
「英語で考えて、英語で返す」英語脳を鍛えるには何よりスピーキングである。
そして、リスニングについて伝えておきたい。
対人のリスニング力だったら
スピーキングを頑張ろう。
人の話している時は、聞いた後、それにリアクションしないといけないため、自然に集中して聞くようになる。
英会話をしたことある人は、相手が話す時、聞き逃すまいと少し緊張した記憶はないだろうか。
私は留学時、リスニングに自信がなかったので、あえて
リスニングをなくし、
スピーキングを増やした。
こんな人向け
- 話せるようになりたい
- 英語力をまんべんなく伸ばしたい
スピーキングは全ての能力を総動員するので、他の科目の力もおのずと伸びてくる
②リスニング
身につく力
- オーディオリスニング力
オーディオのリスニングと対人のリスニングは大きく異なる。
リスニングの授業はオーディオを流してそれをもとに回答する授業がほとんどである。
対人のリスニングでは表情などから読み取れるのに対して、オーディオでは音以外の情報源がないだけでなく、音もクリアではない。
電話だと話が伝わりづらいのと同じだ。
こんな人向け
- テスト対策(TOEICなど)
- 電話で聞き取れるようになりたい
リスニングの力が最も発揮されるのは「テスト」だろう。
これを伸ばすにはやはりオーディオに慣れる必要がある。
また、仕事で英語の電話をする場合にも役立つだろう。
③ライティング
身につく力
- 正確な表現ができるようになる
スピーキングでは単語を繋ぐだけで成立していたものも、文章を書く時にはそうはいかない。
また、書く時ならではのルールもある(口語調と文語調の違い)。
こんな人向け
- ある程度英語力があり、より洗練させたい
- ビジネスで使う可能性がある
カジュアルな会話から一歩進めたい人、
フォーマルな場で使う可能性がある人、
ならばライティングに手を伸ばすと良いだろう。
④リーディング
身につく力
- 文章の組み立て力
- 要約する力
- ボキャブラリー、表現力
長い文章を読むことで、文の前後関係や、言葉の言い換えなどを学ぶことができる。
また、単語帳だけでは網羅できないようなボキャブラリーや表現方法に出くわすことができる。
こんな人向け
- 英語で本を読みたい
- 英語力全体の底上げをしたい
たくさん読んでいくことで、
文章の経験値が蓄えられ、
英語の力全体が底上げされていく。
経験値が基礎となり、他の科目を支えてくれる。
⑤グラマー
身につく力
- 全体像の理解力
- 喋る力
グラマーを理解することで、全体の理解度がグッと上がってくる。
また、文章を作る時も、正確に自分の意図を示せるようになる。
こんな人向け
- 単語だけの会話からレベルアップしたい
- もっと深く理解できるようになりたい
(なんとなくわかる、から抜け出したい)
単語だけでも相手はなんとなく意味を汲み取ってくれる。
ただ、単語だけの会話を
いくら繰り返しても、
深い会話はできるようにならない。
ちゃんとした会話ができるようになりたい、
ニュアンスを伝えたい、
そんな人は定期的にグラマーに立ち返るようにしよう。
参考書
私がフィリピン留学中に使った参考書がこれである。
英文法をまさに「感覚的に捉えられる」人気の文法書だ。
スピーキングの後、再度グラマーに立ち返った際に使ったのがこれである。
TOEIC対策ではあるものの、網羅的、簡潔、非常にわかりやすいので大変重宝した。
(私はTOEIC対策用ではなく、文法おさらい用として購入した)
⑥発音
身につく力
- 正しい発音
- スペルの定着
前述の5つほど大事にされていないが、語学学校に行くと科目としてあることが多い。
発音の勉強をすると「Lの発音だったかな、Rの発音だったかな」と、スペルに意識が行くようになるので、単語を覚えるのにも役立つ。
実際に私も、今は話す際に話しながら単語のスペルを思い浮かべるようになった。
こんな人向け
- カッコよく話したい
- すでに日常会話レベルは話せる
何よりこれは大きなモチベーションになるし、身につくとつい話したくなるだろう。
ただし、発音ばかりに気を取られて話せなくなってしまっては本末転倒なので、まずはそこそこ話せるようになってから、磨いていくという流れが良いだろう。
発音を意識して学ぼうとするならば、
アメリカ英語なのか、
イギリス英語なのか、
最初に統一しておいた方が良いだろう
ボキャブラリー
科目というほどのものではないが、ここでは大切なことをひとつだけ。
ボキャブラリーは常にやり続けよう。
なぜなら、ボキャブラリーがないと
何もできないからだ。
追伸
逃げられない単語勉強に打ちひしがれている君へ
語学留学時「単語帳を全く使わず」「一切書かず」
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留学中「一切書かず」に3ヶ月で英語面接合格までスピーキングを鍛えた勉強法
どの順番でやればいいの?
徐々にスピーキングやリーディング
慣れてきたら再びグラマーに戻る
テスト対策したい人はリスニング
余裕が出てきたらライティング、発音
単語は常にやり続ける
だいたいこんな流れが良いだろう。
特にポイントは、「科目を往復しながら進めること」
「ひとつの科目を完璧にしてから次に進む」でなく、
「そこそこできたら次の科目に行き、その後に戻る」
どの科目も影響し合うので、並行することで理解が深まり、結果伸びが早くなる。
まとめ
話せるようになりたいからスピーキングだけやってればいい
本読みたいからリーディングだけやってればいい
とするのはもったいない。
せっかく勉強するなら様々な科目を並行して進めよう。
日本人はカリキュラムや国民性的に、
「グラマー、リーディングに強く」
「スピーキングに弱い」
と言われる。
ただし、前述の通りグラマー、リーディングは他の科目(特にスピーキング)の基礎になる。
アイルランド、セブ留学を通して感じたのは、
「日本人のグラマーのレベルは高い」ということ。
これは裏を返せば、
英語を伸ばす準備はできている
ということだ。
決してネガティブになる必要はないと考える。
さて、科目の特徴も見えた今、英語の勉強をしたくなってきたのではないだろうか。
我々(日本人)の力を持ってすれば、どの科目もすぐにできるようになるはずである。
さっそく明日本屋に行って、参考書を買ってこよう。
なお、再掲になるが、留学時の勉強法、特にスピーキングとボキャブラリーに特化したものをまとめてあるので、特にスピーキングを伸ばしたい人はぜひ読んでもらいたい。
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